会社員時代と違い、フリーランスになると収入が不安定になります。たくさん収入がある月もあれば収入が全くない月もあります。
したがって、会社員時代よりシビアに自分の財務状況を把握し、必要であれば支出を削減する必要があります。
今回の記事では、フリーランスがするべき、資産・支出の管理についてまとめていきます。
財務状況の把握
私、会社を辞めてフリーランスになります!
そっか、頑張ってね!
ちなみに、フリーになって何をするの?
はい!
フリーになったら、あれもやってみたい、これもやってみたい・・・
収入が不安定になるかもしれないけど、
当面の生活資金は用意してるかな?
・・・・・・
・・・大丈夫かな?
収入が無くても暮らせる期間(月数)を計算しよう!
フリーランスになると収入が会社員時代よりも不安定になりがちです。
収入が全くない月もあるかもしれません。
収入がなくても、どれだけの期間生活が保てるのかを事前にきちんと把握しておく必要があります。
これをきちんとやっておかないと「気がついたら全くお金がない!」ことになりかねません。
以下ではこれを把握するための方法を紹介します。
事前準備:資産と費用の把握
収入が無くても暮らせる期間を計算するために、把握すべき金額は下記です。
総資産の求め方
単純に貯金を全て足し算すれば把握できます。
複数口座がある場合に見落としがないようにしましょう。
不要な口座があれば、統合してもいいかもしれません。
定期的に発生する費用の求め方
基本的には決済に使っている口座の通帳を見れば、全ての費用が確認できるはずです。
年1回だけ引き落としのあるようなものを見落とさないようにしましょう。
引き落としが月単位でないものについては適宜割り算をして、1ヶ月あたりいくらかを求めます。
(例):年間1200円のクレジットカード手数料:月間では1200÷12 = 100円
社会保険料については、会社員時代と金額が変わるので注意が必要です。
なお退職時に社会保険料の減免措置を受けられる可能性もありますので、事前に確認しましょう。詳細は以下の記事にまとめています。
不定期に発生する費用の求め方
これについては、人によってかなり違ってくると思います。
普段からお会計を極力クレジットカードで決済するようにすると、明細を後ほど確認できるので把握しやすいでしょう。
詳細にわからない場合には概算でもかまいませんが、その場合は少し多めに考えておくのがいいでしょう。
収入がなくても暮らせる期間を求める計算式
これらをもとに生活可能な月数を求めます。
計算式はこちらです。
総資産/(定期的に発生する費用 + 不定期に発生する費用) = 生活可能月数
この計算結果が、収入がなくても暮らせる期間です。
(例)結果が12であれば1年間(12ヶ月間)収入がなくても暮らすことができます。
ちなみに費用を定期・不定期で分けたのは、この方が金額を把握しやすいためと、この後紹介する支出の削減方法が説明しやすいからです。
支出の削減
①定期的に発生する費用について
減らせるものはどんどん減らしてしまいましょう。
削減しやすい例として下記があります。
定期的に発生する費用の削減のいいところは、「我慢する」というストレスが少ないことです。
調べる・契約を見直すという作業は多少手間がかかりますが、一度見直してしまえば、我慢せずとも勝手に節約することができます。
性質上、月単位でみればそれほど金額は多くなくとも長期的には影響が大きいので、フリーランスになる人だけではなく会社員の人も積極的に固定費を見直しましょう。
②不定期に発生する費用について
不定期に発生する費用についても極力減らしましょう。
タバコや間食・飲料等の嗜好品で、「なんとなく毎日買ってしまっているもの」について、やめてみるのがいいと思います。
「我慢する」よりも、「生活習慣を改める」という発想の方が効果が大きいです。
③経費について
費用のうち、事業に用いているものについては経費にすることができます。
経費をきちんと計上することは節税につながるので、こちらも毎月計算しておきましょう。
プログラマであればレンタルサーバ費・ドメイン費・インターネット通信費等、事業に利用しているものについては経費に計上できます。
自宅アパートにて作業している場合には家賃・光熱費等の一部を経費にすることも可能です。
※面積、利用時間をもとに合理的に計算する必要があります。全てを経費にできるわけではありません。
家賃等についてどこまで経費としてよいのかについては下記外部サイト様で解説されておりますのでご参照ください。
まとめ
フリーランスになる時に「どうやってお金を稼ぐか」ということばかり考えてしまいがちです。
しかし、稼ぎ方を考えることと同じくらい、支出を把握・削減することは重要です。
これらは自分だけでできる作業ですし、きちんとやれば確実に成果がでます。
少々手間がかかるかもしれませんが、必ず対応するようにしましょう。
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