著者は2020年の3月に人生で初めて人生で初めてスマホアプリを公開しました。
最初のアプリの開発にかかったのは約2ヶ月。とにかくわからないことだらけで何度もどんづまりながらもなんとか公開まで漕ぎ着けました。
しかし、ほっとしたのも束の間。
公開後にもいろいろな問題が発生しました・・・。
今回はアプリ開発初心者の方向けに、公開後に起こった問題の事例を挙げていきます。
トラブル1:エラーが発生してアプリがクラッシュする
エラー報告が多数寄せられました・・・。
筆者が初めて作ったアプリは比較的単純なToDoアプリだったのですが、公開後に試しにインストールしてもらった友人から、エラーの報告が来ました。
「ボタンをクリックしたらいきなりダウンした」「特定の端末で見ると文字が見えない」等々です。
しかし、Apple様が公開前に審査しているのになぜ・・・?という疑問が残りました。
Appleのアプリ審査は完全ではない。
確かに審査はしてくれているのですが、完全ではありません。
先述したとおり、公開後にエラーに気づいたことは何度もあります。
また、1度審査に通ったはずが次に審査に出したら落とされたこともあります。
修正した箇所とは全然別の箇所について指摘だったので、1度目にはスルーされていたわけです。
Appleのアプリ審査は基本的に人力で行われるらしく、審査担当の人がかなり手一杯になっていると言う話も聞いたことがあります。
アプリ審査を過信するのは辞めましょう。
エラーチェックは必須!!
もちろんエラーチェクはしていたのですが、全く足りていなかったようです。
ユーザの方からも「エラーは必ず存在すると言う前提で、網羅的なチェックをしなさい」というアドバイスを受けました。
特に、「普通であれば使わない使用法を試してみる」のがエラーチェック時には必要になります。
通常の挙動に関しては、開発時に自然にエラーチェックできてるケースが多いのですが、ちょっと変わった挙動は漏れやすいのです。
アプリ開発に限らずプログラミング全般においてテストは非常に重要なのです。
トラブル2:ダークモードで表示がおかしくなる
ダークモードを利用している方から、「テキストが全然読めない」「なんの画面かわからない」という指摘がたくさん来ました。
そもそも初公開の時点で、自分ではダークモードを使っておらず、ダークモード時の挙動チェックをするという発想が全くなかったため、当然といえば当然ではありますが・・・。
今はダークモード利用者がかなり増えているので、対応は必須です。
みなさん、ダークモードすごく使われてるんですよね・・・。自分は不覚にも機能すら知らなかったので・・・。
普段からスマホの諸機能をしっかり試しておくことも、開発者には必要になってきます。
当然と言えば当然の話ではありますが・・・。
※2021年9月追記
swiftUIであれば、デフォルトでダークモード対応をしてくれますので、普通に作っていればこの問題は発生しないでしょう。
トラブル3:収益化のモデルを考えていなかったことに気づく
「作るのが楽しい」だけではダメ!
これはもうトラブルというか、根本的なポカですが、多くのエンジニアがやらかす失敗です。
筆者はコードを書いているのが楽しいタイプなので、「事前に収益戦略を考える」という作業がおろそかになってしまいました。
ある程度便利なものを作ったという自信はあり、アップデートも日々行っているのですが、まだまだ収益化には至っていない状況です。
「まあ、とりあえずバナー広告貼っときゃいんじゃね」という程度の発想では、当然収益化もできるはずがありません。
やはり事前に戦略を立てていかないと、ただの趣味になってしまうのかなと思います。
仮説検証は必須!
最低限必要なのは、「他人に説明できる収益化のストーリー」です!
とにかくしっかり仮説を立てることが大事です。
失敗するにせよ成功するにせよ公開後に仮説とのギャップを分析することが、次のアプリ開発に活きるのです。
筆者はツール系アプリを作っていますが、収益化の構造作りが難しいと思います。
理由として、ゲーム系だと王道の、「コンティニュー時に広告を表示」というパターンが使えないということが挙げられます。
まとめ:計画とチェックはしっかりやろう!でも・・・
ここまで読んだ人は、「作り始める前に綿密に計画するぞ」「よーし慎重にチェックするぞ」と思うかもしれません。
しかし、初心者が必要以上に慎重になってしまうと、「アプリが完成しなくなってしまう」ということになってしまいかねません。
これはもう最悪です。
当然ながら公開しないとチャンスはゼロです。多少キメが荒くてもストアに公開していれば、ブレイクの可能性はあるのです。
著者のように見切り発車すぎるのも非常に問題ですが、慎重すぎてアプリを公開できないのはそれよりはるかに問題だと思うので、たくさん作りながら、程よいバランスを考えていくしかないのです。
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